親のエゴと葛藤
受験まで残り836日となりました。
息子の中学受験を考える中で、親としての自分が感じる葛藤があります。最難関校は難しいかもしれないけれど、それに準じる学校に行ってほしいと思ってしまう自分がいるのです。これは、私自身が御三家を目指して敗れ、新御三家に進んだ経験があるからかもしれません。その結果、当時の自分よりも賢い息子に、ついつい期待をしてしまう。この期待は、やはり親のエゴだと自覚しつつも、その思いをどう整理すべきか悩んでいます。
一方で、親としての経験から考えると、学歴はそれほど重要ではないとも感じています。大切なのは、結局、自分が好きなことを通じてどれだけ稼げて、楽しく充実した生活を送れるかです。将来の日本を見据えると、国内にとどまらず、海外でも活躍できる人材になってほしいという願いもあります。しかし、資産家ではない私には、海外の大学に通わせる資金を用意するのは難しい現実があります。
そうなると、中学受験の意義は「勉強習慣をつけること」にあるのだと思います。その習慣が身につけば、日本国内で有利な資格を取得し、社会で活躍する力となるでしょう。しかし、大学受験に向けた勉強は、とりわけ理系分野では、一般企業に進む場合あまり役に立たないことが多いように感じます。研究者になる場合を除けば、大学受験よりも中学受験の方が、将来に直結する意義があるかもしれません。
とはいえ、親の期待と現実の間での葛藤は、簡単に割り切れるものではありません。このバランスをどう取るべきか、そして息子にとって最善の道をどう導くべきか、悩みは尽きません。